科長挨拶
助産師学科は、看護師の教育を受けた女子が助産師を目指す一年間の教育課程です。
助産師は女性とパートナーシップを取り妊娠・出産・育児を始め、女性の生涯に携わる仕事です。
母子の命と、さらに次世代へと続く3つの命に責任をもたなければなりません。
知識・技術を持っていることはもちろんのこと、さらなる高みを目指し成長しようとする姿勢が求められます。
助産師学科が大切にしていることは、「自ら学ぶ姿勢をもち行動できる」
「自分を振り返り、課題を見出し取り組むことができる」「誠実であること」「努力をすること」です。
学生はよく「助産師学科は大変だ」と言います。この「大変なこと」について考えてみましょう。
「大きく変わる」と書く「大変」ですが、あなたは「大変だ」と思うことを乗り越えた時に、自分が成長したなと感じたことはありませんか。
「大変」は「成長するチャンス」であるとポジティブに受け取ると、とても素敵な言葉に思えます。
助産師学科の一年間は大変かもしれませんが、大きく成長するチャンスなのです。
同じ目標を持つ仲間と共に考え、悩み、学び、一年後に「充実した学生生活だった」と、人としても大きくなっている自分を想像してみてください。
このチャンスを求めてチャレンジするあなたを精一杯応援したいと思います。共に成長していきましょう。
助産師学科長 古賀由佳子
学科情報
カリキュラム
教育目標
- 各ライフサイクルにおける生理的変化を踏まえ、性と生殖に関する支援をするために必要な知識と技術と態度を育成する。
- 科学的根拠に基づいて、周産期の助産過程の展開ができる能力を育成する。
- 安全に分娩介助ができる知識と技術と態度を養い、対象が持っている産む力を自ら発揮できるように支援する能力を育成する。
- 母子保健活動において保健・医療・福祉チームの一員として、多職種と連携及び協働を図る能力を育成する。
- 専門職業人としての倫理観を養い、対象と自己を理解する姿勢を育成する。
- 多角的に物事を見る力を養い、母子保健活動に関する課題発見能力ならびに問題解決能力を育成する。
1年間の流れ
- 授業
対象理解、コミュニケーション能力・アセスメント能力をはぐくみながら、助産に関する知識体系を確立していきます。また、母体のケア、骨盤ケア、妊婦体験などの要素を取り入れた授業も行います。また、演習では通常の分娩介助だけでなく、助産所を想定したフリースタイル分娩演習も実施します。
- 実習
NICU見学(8月上旬)、病院実習(9月上旬~12月上旬:分娩介助9例)、助産所実習(8月上旬~2月上旬:分娩介助1例)、保健センター実習
学費 (在学中のおおよその金額)
入学料 | 70,500円 |
授業料(年額) | 217,200円 |
教材費等 | 600,000円程度 |
合計 | 約887,700円 |
助産師国家試験合格率
- 平成24年度
-
100%(40人中40人合格)
- 平成25年度
-
100%(36人中36人合格)
- 平成26年度
-
100%(32人中32人合格)
- 平成27年度
-
100%(29人中29人合格)
- 平成28年度
-
92.8%(28人中26人合格)
- 平成29年度
-
100%(27人中27人合格)
- 平成30年度
-
100%(26人中26人合格)
- 令和元年度
-
100%(23人中23人合格)
- 令和2年度
-
100%(23人中23人合格)
- 令和3年度
-
100%(21人中21人合格)
卒後アンケート
受験案内
アドミッションポリシー
こんな学生を募集します。
- 自らの課題を発見し解決する力と行動力をもっている人
- 何事にも誠実に取り組み責任ある行動がとれる人
- 助産の実践者として神奈川県内の病院や助産院で働く意思のある人
学校説明会・見学会について
入学案内(募集要項)の配布について
受験生へのメッセージ
在校生からのメッセージ(1)
高校生の時に担任の先生が出産したことがきっかけで、助産師を目指すようになりました。実習では、責任の重さを感じて怖くなることもありますが、命の誕生の瞬間に立ち会えることに感動する日々を過ごしています。また、同じ夢を目指して一緒に頑張れる仲間がいることが、心の支えになっています。出産という、家族にとってのビッグイベントが「良い思い出」となるようなサポートのできる助産師を目指して、努力していきたいと思います。
55回生 佐々木 夏実
在校生からのメッセージ(2)
私は看護学生時代から漠然と助産師になりたい思いがありました。しかし、その思いが明確ではなかったため、まず看護師として経験を積み重ねようと思い6年間がん看護にたずさわりました。がん看護もとてもやりがいがあったのですが、5年目あたりから将来のなりたい自分がはっきりとしてきました。病棟で入院をしている患者さんだけでなく、入院から生活者として地域に戻ってからも、その人の人生に寄り添っていきたいという思いが強くなっていったのです。助産師は妊娠・出産だけでなく、女性のライフサイクル全てに関われる職業です。私はそのことに改めて気づいた時に、自分自身のやりたいことがそこにはあると実感し、助産師を目指そうと決めました。
社会人になってからの受験勉強は大変だと思います。しかし、臨床経験があるからこそ、改めて基礎から勉強をすると、臨床で行っていたことと繋がることがとても多く、受験勉強が看護師として行ってきたことの裏付けとなりました。このような機会があったことは、看護師としての成長につながり本当に良かったと思います。
そして入学した今、忙しい毎日ですが新しいことを学べる喜びを実感し、とても充実しています。受験勉強は、最後の最後にやった結果が返ってくるため、勉強をしている時はとても苦しいと思います。でも最後まで諦めずに行うことが、良い結果に繋がると思います。受験を考えている皆さん、がんばってください!応援しています。
47回生 北原円佳
在校生インタビュー(1)
在校生インタビュー(2)
卒業生からのメッセージ
医療現場で活躍する本校卒業生から、看護を志す皆さんへのメッセージを掲載しています。(特設ページへ)
写真ギャラリー
助産師学科紹介スライドショー
学生によるプレゼンテーション
国家試験終了後、1年間学んだことに加え、それぞれ興味関心のあるテーマについて学びを深め、自分の言葉でプレゼンテーションしました。
乳幼児の心身の成長と発達の授業風景
実際にママとベビーにご協力いただき、ベビーの観察をします。そして、乳幼児の成長と発達を、学生自身カラダを使って学びます。ベビーたちの、あまりのかわいさにみんな笑顔でした。
健康教育の授業風景
沖縄県から北海道まで、日本全国に模擬の病院や助産院等を作ってマザークラスを実施しました。助産師役も、妊婦さんやそのパートナー役もすべて学生です。マザークラス実施までの過程では、たくさんの困難がありました。それをチームで乗りこえた今、本当のチームになれたような気がします。

プレゼンテーションが七夕に近かったので、七夕飾りをして雰囲気を出しました。

マザークラスの様子をビデオに撮影して、自分たちでチェックします。内容はもちろん、話し方や間の持ち方、媒体の適切さなどを自己評価し、次に活かします。

妊婦さんの姿勢についてデモンストレーションしました。


妊娠中の腰痛予防のストレッチを実際に体験していただく企画でした。

各チームのパンフレットは、随所に工夫がみられ個性があふれました。とても素敵なものになりました。
プロジェクト学習
入学後まもなくから授業にプロジェクト学習を取り入れています。3~5人のプロジェクトチームを結成し、実習や卒業後に臨床で実際に利用できる「周産期のケアに役立つアイデア集」を作成することをゴールにがんばりました。コンセプトは「ひとの役に立つものを作る」です。実習でクラスのメンバーに、また実際にケアを受ける妊婦さんや産婦さんの役にたつものを作りたいという気持ちで臨みました。
分娩介助演習
分娩介助の演習では、数名のチームで直接介助者・間接介助・ベビーキャッチ・産婦となり、それぞれが役割になりきり分娩の一連を練習します。緊張の中にも、産婦さんに対する笑顔とあたたかい言葉かけを大切にしています。
縫合演習
助産師学科では「縫合」の授業があります。模擬皮膚を使用して縫合の練習をします。
池川明先生の授業
助産師学科では、「胎内記憶」で有名な池川明先生に授業をしていただいています。授業のあとは大事にしていた池川先生の著書にサインをいただき、記念撮影。クラスみんな、大興奮でした。
すみれ会(同窓会)
助産師学科同窓会「すみれ会」のページはこちらへ。